こんにちは。curry_egg といいます。
今回、CCでスクリプトを書いた時にいろいろとわかったことがあるので書いておこうと思います。
その前に、せっかくなのでそのスクリプトも紹介します。
アニメの撮影ではコンポジットを AfterEffects で行うようになった現在でも、
フィルム時代から続くタイムシートという紙を使用しています。
そのアナログ情報を違和感なくタイムラインに移し変える為に、作業ではタイムシート状の入力ツールを
使用したりします。
これまでにもいくつかツールが公開されていて、何かしら触れたことがある方も居られるかと思いますが
そのほとんどは外部のツールとして作成されています。
外部ツールそのものはAE のバージョンに影響されないので、比較的楽に各バージョンへの対応がし易いのですが、
AE とのデータの連携の為に間に何らかのファイルを介したりしなければなりません。
連携の方法としてはいろいろありますが、複数のOSのことなどを考えてうまく連携させようとすると
面倒だったりするのです。
だったらその外部ツールをAEのスクリプトで作っちゃえ! というのが今回のスクリプトです。
timesheetAE_CC.zip
=動作確認=
windows7 & MacOS 10.8
AfterEffects CC , CS6
モニター推奨サイズ: 1900×1200以上
(これ以下では小ウインドウで動作)
タイムライン表示:フレーム 開始フレーム: 1
対象フレームレート: 24,30,60
※編集(E)<環境設定(F)<一般設定(E)… の
”スクリプトによるファイルの~” にチェック
操作方法はこちらの記事や同梱のReadMeファイル、
スクリプトウインドウのヘルプなどをご覧ください。
とは言うものの、実際AEのスクリプトだけで完結させるのはこれまで難しいことでした。
CC になってやっとUI がここまで出来るようになったという感じです。
ただ、CC になって良いことばかりかと言うとそんなことはないんですよね・・・・
では、本題です。
=AE CCでのスクリプトで気になるところ=
全てのオブジェクトに対して
- “active ” の挙動が従来と違う (新しい仕様なのかバグなのか不明)
- フォント、フォントサイズ、フォントスタイルが従来のやり方で指定できない
- 従来ではオブジェクトのサイズに対して反応したイベントが、文字列のある部分に対してのみ反応するようになった(radiobutton や checkbox も含む)
- edittext のテキスト対して 左・中・右詰め が出来なくなった
- null が選択できる(未選択の状態が可能になる)
- Windows と Mac でキーの名前が違うものが複数ある
- Mac では取得出来ないキーが複数ある
- Mac では 1回の入力で2回取得されるキーが複数ある
- Mac では AE のショートカットと被ると AE 側にも影響する(ウインドウを”dialog” で回避可能)
- Win と Mac でオブジェクトの生成順による上下関係が同じになった(これはいい変更)
特に “active” 関係の挙動がうまくいかないことが多くなった印象です。
これから CC でスクリプトを書く際の無意味なトライ&エラーを少しでも少なく出来ればと思い、
投稿してみました。
ありがとうございました。
この投稿への反応はまだありません。
気軽にあなたのコメントやトラックバック、Twitterでのつぶやきを投稿してみてください。
コメントをどうぞ!